「高温になる機械や設備に塗る塗料を探しているけれど、種類が多くて何を選べばいいかわからない…」
もしあなたがそうお悩みでしたら、常温乾燥型か焼付乾燥型のどちらかの塗料をまずは選択する必要があります。
耐熱塗料には、常温で乾燥するタイプと、加熱によって塗膜を形成する「焼付乾燥型」があるのをご存知でしょうか?
この記事では、焼付乾燥型 耐熱塗料について、特徴から選び方、具体的な用途までを分かりやすく解説します。この記事を読むことで、あなたが高温環境下で使用するべき塗料が何か判断できるようになります。
弊社は、50年以上にわたり高機能性塗料の開発・製造・販売に特化してきたニッチで先進的な高機能性塗料市場におけるリーディングカンパニーです。
長年の実績と、25種類以上の機能を組み合わせた「サーモジン®」ブランドに代表される革新的な製品開発力は、焼付乾燥型耐熱塗料においても圧倒的な実力があります。
焼付乾燥型 耐熱塗料とは?
焼付乾燥型 耐熱塗料は、塗料を塗布した後、一定の温度で加熱することで塗膜を硬化させるタイプの塗料です。この加熱工程(焼付)によって、常温乾燥型の塗料と比較して、以下のような優れた特性を発揮します。
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- 高い塗膜強度と耐久性: 加熱によって塗料の樹脂が化学反応を起こし、緻密で強固な塗膜を形成するため、耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性などに優れます。
- 優れた密着性: 素材と塗膜がしっかりと結合するため、剥がれにくい強固な塗膜が得られます。
- 均一で美しい仕上がり: 加熱によって塗料が均一に広がり、滑らかで美しい仕上がりを実現します。
短時間での硬化: 加熱によって硬化時間が大幅に短縮されるため、効率的な塗装作業が可能です。
常温乾燥型との違い:用途に合わせた選択
耐熱塗料には、焼付乾燥型の他に常温で自然乾燥するタイプもあります。それぞれの特徴を理解し、用途に合わせて適切な塗料を選ぶことが重要です。
一般的に、高い耐久性や美しい仕上がりが求められる工業製品や自動車部品などの量産には焼付乾燥型が適しています。一方、補修やDIY、焼付が難しい場所に塗装したい場合には常温乾燥型が選ばれることが多いです。
焼付乾燥型耐熱塗料の選び方:ポイントを押さえて最適な塗料を見つける
焼付乾燥型耐熱塗料を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
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- 最高使用温度: 塗料が耐えられる最高の温度を確認します。使用環境の最高温度よりも余裕のある耐熱温度を持つ塗料を選びましょう。
- 用途と必要な機能: 塗装する対象物や使用環境によって、必要な機能(耐薬品性、耐摩耗性、絶縁性、防錆性など)が異なります。
- 素材との適合性: 塗装する金属素材との密着性を考慮し、適切なプライマー(下塗り材)の選定も検討しましょう。
- 仕上がり: 光沢、色、質感など、求める仕上がりを確認します。
- 安全性と環境性: 食品衛生法への適合性や、VOC(揮発性有機化合物)の含有量など、安全性や環境への配慮も重要な要素です。
東京熱化学工業の焼付乾燥型耐熱塗料ラインナップ:多様なニーズに対応
東京熱化学工業では、長年の経験と技術に基づき、様々な用途やニーズに対応できる豊富な焼付乾燥型 耐熱塗料を取り揃えています。以下に代表的な製品ラインナップをご紹介します。
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- CTタイプ(シリコーン): 豊富な色彩と食品衛生法適合が特長です。
- TIタイプ(フッソ): 食品衛生法適合のワンコートフッ素塗料。防汚性・離型性・摺動性が求められる鍋・釜・パン型などに最適です。
- 遠赤タイプ: 優れた遠赤外放射率で、暖房器具や乾燥機などに実績があります。
- 帯電防止タイプ: 精密機器などの静電気を除去し、誤作動リスクを軽減します。
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- 超低反射(迷光制御)タイプ: 極めて低い反射率で、光学機器内部の迷光を抑制します。
- MFタイプ(マフラー): 自動車やオートバイのマフラーなど、急激な温度変化やチッピングに強い塗料です。
- 絶縁タイプ: 高温域での優れた絶縁特性と耐油性を兼ね備えています。
新幹線の一部部品にも電気を通さない絶縁塗料が必要で弊社の塗料が使用されています。
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- 水性耐熱タイプ(Aqueous): 環境に優しい非危険物の水性塗料で、優れた施工性が魅力です。
- Anti-UFP耐熱タイプ(セラミック系・超微粒子抑制): 電子機器部品からの超微粒子発生を抑制する塗料です。
まとめ
この記事では、焼付乾燥型 耐熱塗料の基本的な特徴、常温乾燥型との違い、選び方のポイント、そして東京熱化学工業の焼付乾燥型 耐熱塗料の豊富な製品ラインナップをご紹介しました。
焼付乾燥型耐熱塗料は、その優れた塗膜強度、耐久性、密着性により、高温環境下での様々な課題を解決し、製品の品質向上と長寿命化に貢献します。
もし、あなたの使用環境や用途に最適な耐熱塗料が見つからない、あるいはさらに詳しい情報が必要な場合は、長年の実績と専門知識を持つ東京熱化学工業までお気軽にご相談ください。お客様のニーズに合わせた最適な塗料をご提案いたします。
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