2025.9.1

サーモジン Lタイプ(長期暴露用下塗・ロングライフとは?耐候性・防錆力下塗り塗料の決定版|東京熱化学工業

サーモジン Lタイプとは、優れた耐熱性だけでなく耐候性・防錆力にも優れた常温乾燥型の下塗り塗料です。

特殊なシリコーン樹脂と耐熱防錆顔料を配合し、下塗り状態で最長12ヶ月の屋外暴露に耐える設計としております。

下塗の状態で一定期間、 屋外に放置できるという特徴があります。

お客様:「高温環境の設備を長期間下塗りの状態でも保護できる塗料が見つからず、頻繁なメンテナンスに悩んでいました。。。」

東京熱化学工業:「サーモジンLタイプなら常温乾燥で施工しやすく、最長12ヶ月の暴露耐性があるので工期に余裕をもつことが可能です。」

この記事でわかること

    • サーモジン Lタイプが使用される業界
    • サーモジン Lタイプの特徴

高温環境下での長期腐食防止を実現する常温乾燥型 下塗り塗料

高温環境における工場設備の腐食は、設備寿命の短縮やメンテナンスコストの増加を引き起こす深刻な問題です。

高温環境化では、一般的な塗料がすぐに劣化するため、特殊な耐熱性と防錆性を兼ね備えた塗料が不可欠になります。

サーモジンLタイプは、そうした過酷な環境に対応するために開発された常温乾燥型の長期暴露用下塗り塗料です。

サーモジン Lタイプの特長

サーモジンLタイプは、東京熱化学工業株式会社が開発したシリコーン樹脂を主成分とする耐熱下塗り塗料です。

特殊な耐熱防錆顔料を配合することで、高温環境下でも優れた防錆効果を発揮します。

この塗料の最大の特長は、標準的な下塗り塗料よりも耐候性と防錆力に優れており、下塗り状態のまま最長12ヶ月間の屋外暴露に耐えられる点にあります。

サーモジンLタイプは、L300(300℃対応)とL600(600℃対応)2種類のラインナップがあり、色調はどちらもさび色で統一されています。

荷姿は4kgと16kgの缶入りで提供されており、専用のサーモジン Bシンナーと組み合わせて使用します。

詳しく商品の詳細を確認したい方は、下記資料をご確認ください。

サーモジンL300

サーモジンL600

お客様:「なるほど耐熱性能が違う2種類から選べるんですね。」

東京熱化学工業:「はい。あとは、適切な上塗り塗料と組み合わせて使用すれば長期的なメンテナンスコストを抑えることも可能になります。何度も説明してしまっていますが最大の特徴は、暴露耐性があるので工期に余裕を持つことができるんです。」

サーモジン Lタイプ L600の性能

サーモジンLタイプの中でも特に高い耐熱性を誇るL600は、常温から600℃という極めて高い温度環境下でも安定した性能を発揮します。

短時間であれば650℃まで耐えることができるため、様々な高温設備に適用可能です。

この優れた耐熱性は、シリコーン樹脂を主成分とした特殊な配合技術によって実現しています。

防錆性能においても、サーモジンLタイプは特殊な耐熱防錆顔料を配合することで、高温環境下でも金属素地を効果的に保護します。

一般的な塗料では数百度の高温で「熱酸化(乾食)」が進行し、金属表面に酸化スケールが生成されて素材の強度低下や減肉を引き起こしますが、サーモジンLタイプはこうした過酷な条件下でも素材を守り続けます。

20℃環境下では指触乾燥が約1時間、半硬化が3時間で完了するため、作業効率も高いです。

サーモジンLタイプは、通常のシリコン系耐熱塗料と比べても暴露耐性と防錆性能で優位性があります。

下塗り状態での長期暴露耐性は、工期が長引くプロジェクトや計画的なメンテナンスを行う上で大きなメリットとなります。

サーモジンLタイプは常温で乾燥・硬化するため、現場での施工が容易なのも大きなメリットの一つです。

お客様:「施工上のメリットもありますか。」

東京熱化学工業:「はい。具体的な施工上のメリットは、下記の4点があります。」

この施工の利便性は、特に稼働中の工場設備のメンテナンスにおいて大きな価値を持ちます。

設備の停止期間を最小限に抑えながら、効率的に防錆対策を施すことができるため、生産性への影響を最小限に抑えることが可能です。

サーモジンLタイプは、耐熱性と防錆性を両立しながら施工性にも優れた下塗り塗料として、製鉄所、石油化学プラント、発電所、ゴミ焼却施設など、高温環境下での設備保全に理想的な選択肢といえます。

長期的な設備保護と保全コスト削減を実現したい工場管理者の方は、ぜひ東京熱化学工業のサーモジンLタイプをご検討ください。

高温設備への最適な下塗り塗料

300℃から600℃の温度帯で稼働する設備で長期暴露や防錆性を必要とする場合は、一般的な塗料ではなくサーモジンLタイプの塗料を使用することをおすすめします。

サーモジンL300またはL600を下塗りとして使用し、対応する上塗り材(サーモジンB300シルバーやB600シルバーなど)を組み合わせることで、最適な保護性能を発揮します。

お客様:「高温設備の塗料を選ぶとき、温度条件だけでなく運転サイクルも考慮すべきでしょうか?」

東京熱化学工業:「はい。温度条件だけでなく、起動・停止の頻度や温度変化の激しさも重要な選定基準です。頻繁な熱サイクルがある設備には特に高い密着性が求められます。」

サーモジン Lタイプが利用される業界

サーモジン Lタイプは、多くの現場で評価されています。もし下記のような業種・使用環境・設備を利用している方には、導入をおすすめします。

まとめ

今回は、弊社の製品、サーモジン Lタイプの特徴について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

東京熱化学工業では、お客様独自の要求に応じたカスタマイズ対応も可能です。特殊な温度条件や化学物質に対応する塗料の開発や、既存塗料の調整など、個別のニーズに合わせた技術提案も行います。

サーモジン Lタイプをはじめとする高機能塗料の導入検討などでお困りの際は、お気軽にお問合せください。