食品衛生法に適合し優れた擦傷性を持つ東京熱化学工業のCTタイプ(シリコーン)塗料は、食品機械に最適な高機能塗料です。
東京熱化学工業のこの製品は、ポリエステル変性シリコーン樹脂を主成分とした焼付型耐熱塗料で、CT20(耐熱温度200℃)とCT30(耐熱温度300℃)の2種類を展開しています。
お客様:「食品機械の塗料選びで食品安全性が不安です。。。」
東京熱化学工業:「弊社サーモジン CTタイプの塗料であれば食品衛生法に適合します。」
この記事でわかること
-
- CTタイプシリコーン塗料の特徴
食品衛生法適合CTタイプシリコーン塗料の特性と用途
食品衛生法適合のCTタイプ 塗料は、食品機械や調理器具に使用できる高機能な塗料です。
サーモジン CTタイプは、ポリエステル変性シリコーン樹脂を主成分とした焼付型の耐熱塗料で、食品衛生法に適合しています。
この塗料は特に摺動性、離型性、防汚性、難付着性に優れており、食品製造現場での使用に最適な特性を備えています。
東京熱化学工業のCTタイプ塗料は、CT20(耐熱温度200℃)とCT30(耐熱温度300℃)の2種類があり、それぞれの使用環境に合わせて選択できます。
これらの塗料は黒、グレー、緑、青、黄色など多様なカラーバリエーションを揃え、鉄鋳物、アルミダイキャスト、ステンレス鋼板など様々な素材に適用可能です。
食品機械向け塗料に求められる基本性能
食品機械向けの塗料には、安全性と耐久性の両面から厳しい基準が設けられています。
まず最も重要なのが食品衛生法への適合性です。
食品に直接触れる可能性のある部分に使用される塗料は、有害物質が溶出しないことが法的に求められています。
お客様:「CTタイプは、食品衛生法に適合しているので大丈夫ですね。」
東京熱化学工業:「弊社サーモジン CTタイプは、もちろん適合しているので大丈夫です。さらに摺動性、離型性、防汚性、難付着性に優れています。」
食品機械向け塗料として特に重要なのは、日々の洗浄や消毒に耐える耐薬品性です。
アルカリ性の洗剤や温水による洗浄が頻繁に行われる食品製造環境では、これらに耐える塗膜性能が長期使用の鍵となります。
焼付乾燥型 CTタイプ塗料の仕組みと効果
CTタイプは、塗装後に高温で焼き付けることで化学反応を促進し、強固な塗膜を形成する仕組みになっています。
ポリエステル変性シリコーン樹脂を主成分としており、焼成過程で樹脂分子同士が強固に結合して耐熱性に優れた塗膜を形成します。
CT20とCT30の焼成温度と焼成時間を下記表にまとめました。
鉄鋳物やアルミダイキャストなどの素材に適用した場合、ブラスト処理などの前処理と組み合わせることで、100/100という完璧な密着性試験結果を示します。
CT塗料の特筆すべき点は、使用時の摩擦抵抗を低減する摺動性です。
食品搬送ラインや調理器具において、この特性は食品の付着を防ぎ、作業効率の向上とメンテナンス頻度の削減につながります。
また、上記資料で掲載されている5%塩水噴霧試験で240時間経過後も異常がなく、CT30に至っては300℃で48時間加熱後も密着性100/100を維持(下記資料)するなど、過酷な環境下での使用に耐える性能を備えています。
擦傷性に優れたサーモジン CTタイプ塗料
CTタイプ塗料は、食品機械に最適な高機能塗料として開発された製品です。
その優れた擦傷性と食品衛生法適合性により、食品製造現場で多くの利点をもたらします。
ポリエステル変性シリコーン樹脂を基材とし、2H以上の鉛筆硬度を実現しています。これにより、日常的な摩擦や擦れに対して強い抵抗力を持ちます。
お客様:「食品製造ラインでは、機械部品同士の接触による塗膜の摩耗が大きな課題なんですよね。」
東京熱化学工業:「確かに擦れによる塗膜劣化は食品機械の寿命を大きく左右する重要ポイントです。」
食品機械では、原料の搬送や混合、加工工程で機械部品同士が頻繁に接触します。CTタイプの塗料は、部品同士の摩擦を低減します。
特に回転部品やスライド部品への塗装に適しており、接触時の塗膜損傷を最小限に抑えます。
実際の使用環境を想定した対策として、以下の特性を備えています。
さらに、塗装する素材を選ばない高い汎用性も特徴で、鉄鋳物、アルミダイキャスト、ステンレス鋼板など、食品機械で一般的に使用される様々な金属に対して優れた密着性(100/100)があります。
擦傷試験における性能評価結果
CTタイプシリコーン塗料の擦傷性能は、厳格な試験により実証されています。
特にCT30シリーズでは、標準的な塗膜特性試験において非常に優れた結果を示しました。
特筆すべきは、一般的なシリコーン塗料が高温環境での長時間使用後に密着性が低下するのに対し、CT30は300℃で48時間加熱後も密着性100/100を維持する点です。
この結果は、CTタイプが擦傷性と耐熱性を両立した高機能塗料であることを証明しています。
CT20とCT30の製品特性と使い分け
CT20
CT20の主な特性として、密着性100/100、5%塩水噴霧試験240時間の耐食性、200℃で120時間の連続加熱後も密着性を維持するなど、高い耐久性を誇ります
調色も可能で、美観を重視する製品に適しています。
CT20は炊飯器の内釜外面や低〜中温の調理器具など、200℃以下の使用環境に最適です。
食品衛生法に適合しているため、食品に接触する可能性がある部位にも安心して使用できます。
CT30
耐久性テストでは、CT30は300℃で48時間加熱後も密着性100/100を維持し、塩水噴霧試験や耐湿性試験、耐沸騰水性試験でも異常なしという優れた結果を示しています。
CT30はホットプレートの表裏面、ステーキ皿、高温調理器具など、厳しい熱環境で使用される機器に最適です。
鉄鋳物やアルミダイカスト、ステンレス鋼板など様々な素材に対応し、食品衛生法のポジティブリストにも対応した2022年改正版にも適合しています。
使用環境の最高温度に基づいてどの製品を選定すべきか下記表にまとめました。
お客様:「他にもカラー展開が気になるのですが。。。」
東京熱化学工業:「もちろんカラー展開も豊富にあります。」
食品機械メーカーや調理器具メーカーは、自社製品のブランドカラーや製品コンセプトに合わせた色調選択が可能で、機能性と意匠性を両立した製品設計ができます。
東京熱化学工業では、顧客の要望に応じたカスタムカラーの調色も行っており、機能だけでなくデザイン面でも優れた選択肢を提供しています。
まとめ
今回は、弊社の製品、サーモジン CTタイプの特徴について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
CTタイプは、連続稼働する業務用ホットプレートや焼成装置の表面、工場内の大型フライヤー装置の外装部分などにも適しています。
また、食品工場の搬送コンベアや製造ラインのような、食材や容器との接触による擦れが発生する場所にCTタイプは、活用をおすすめします。
東京熱化学工業では、お客様独自の要求に応じたカスタマイズ対応も可能です。特殊な温度条件や化学物質に対応する塗料の開発や、既存塗料の調整など、個別のニーズに合わせた技術提案も行います。
サーモジン CTタイプをはじめとする高機能塗料の導入検討などでお困りの際は、お気軽にお問合せください。